三重県熊野市にある「鬼ヶ城」は、名前の通り鬼が住んでいそうな雰囲気の崖を歩くのですが、これがスリルがあって楽しいんです。
「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産にも登録されています。とにかく鬼が城では絶景が見られますよ。
日本にもこんなに素敵な場所があったんだ~!!と思える大好きな場所。
遊歩道は天候などにより一部通行止めになったりしますので、全て見てまわれたらラッキーです。
最近私も、遊歩道マップのすべてを制覇しましたので、鬼が城の遊歩道をご紹介いたします。
熊野の鬼ヶ城までのアクセス方法と駐車場について
尾鷲から南に約30キロ、車で30分程の場所にあります。無料の熊野尾鷲道路を使います。
紀勢自動車道尾鷲北IC
↕
熊野尾鷲道路熊野大泊IC
熊野大泊ICで降りてから2,3分で鬼が城の駐車場に到着です。
【鬼が城住所】
〒519-4323 三重県熊野市木本町1835
TEL:0597-89-1502
鬼ヶ城センターの正面が第一駐車場です。普通車は70台停められるそうで、かなり広いイメージでした。第二駐車場はバス専用の駐車場です。
鬼が城の料金について
鬼が城を散策する際、入場料などの料金は取られません。
駐車場料金も無料です。
鬼ヶ城 遊歩道マップに沿って散策
出展:鬼ヶ城公式サイト
先ほどの鬼が城センター側の駐車場からですと「千畳敷」からのスタートになります。
2.奥の木戸
3.猿戻り
4.鬼の風呂桶
5.犬戻り
6.神楽岩
7.木喰岩
8.鰐岩
9.潮吹
10.飛渡り
11.鬼の見張場
12.水谷
13.鬼の洗濯場
14.波切不動
15.蜂の巣
16.弁天神社
このような見どころがあり「1.千畳敷」~「16.弁天神社」まで約1キロ。
所要時間は片道30分~40分程です。往復で1時間半ほどです。
鬼が城のコースは地面がかなりごつごつボコボコとしていますので、スニーカーが安全です。
それでは以下でご紹介していきますね。
熊野の鬼ヶ城 遊歩道散策スタート
駐車場を出るとこんな景色が見られます。
この景色も美しいのですが「鬼ヶ城」の本当の景色はこれからです。
鬼が城センターの横を歩いてきます。
通行規制が入っているとこのように看板に案内が書いてあります。
階段を下ると波が渦っぽく巻いているのが見えます。
これだけでも迫力満点!波に飲まれそうな勢いです。
途中、鬼の角が可愛らしい石像がありました。あの鬼退治の伝説でも出てきた魔見ヶ島が沖の方に見えます。
続いて橋を渡ります。
橋の下を見ると結構高い位置にあり足がすくみます。
すぐそこに波が押し寄せてきて吸い込まれそうです。
千畳敷の入り口が見えてきました。岩がくちばしみたいになっていますね。
この道、結構幅はあるんですけど途中、一部ですが手すりが壊れている箇所がありました。
この穴をくぐると千畳敷です。
千畳敷
写真ではなかなか伝わりにくいですが、こんな風に、岩が覆いかぶさるようにそびえ立っています。
反対側からみるとこんな感じです。
丸い岩がコロンと乗っかっていますが、どこかから落ちてきたのでしょうか。子供はこの岩に登りたがっていましたが、危ないのでやめさせました。
天井を見上げると大迫力です。
少し先に階段を登ると先ほどのよりも小さな「千畳敷」があります。
早速階段を登り入っていきます。岩がさらに覆いかぶさってくる感覚。壁が蜂の巣のような模様になっていますね。
さらに先へ進みます。ここも結構歩くのが怖かったです。
子供がこの場所を気に入ってしまって波を眺めていました。
波が打ち寄せて泡やしぶきにになっているのをみて「ミルクだー。」と喜んでいました。
奥の木戸
千畳敷を通り過ぎると突き当りのようになっているのが「奥の木戸」。
この先は絶壁沿いを歩いていくコースになるのですが、小さい子供には危ないので無理はしないほうが良いです。
猿戻り
右の絶壁を歩いていくと岩の割れ目につき当たります。これを見て猿も引き返すという事から、「猿戻り」という名前が付けられたそう。
これです、この岩の裂け目、割れ目。ここに橋が架かっていて渡っていくのですが、めっちゃ怖いんですけど。足がすくみました。
裂け目の方に向かって階段も続いていましたがそちらには行かず。
鬼の風呂桶
先ほどの裂け目を無事に渡れば、次の見どころ「鬼の風呂桶」が現れます。大きな岩が一ヶ所、丸くくぼんでいました。うん、お風呂っぽい。
鬼はここでお風呂に入っていたのですね。
犬戻り
進行方向逆からですみません。こちらも断崖絶壁の横を歩く「犬戻り」です。犬も引き返すほど怖い道ということでしょうか。こう見ると本当に良くこんな道歩いたなといった感じです。先には猿戻りの岩の裂け目が見えますね。
神楽岩
大きな岩が二つ現れました。とにかく巨大な岩で大迫力なんですが「神楽岩」といわれています。このあたり、岩がゴロゴロすごいです。どうやって運ばれてきたのでしょうか。上から落ちてきたのかな。
木喰岩
岩の下に流木が喰いこむという由来で「木喰岩」と呼ばれます。多分このあたり。場所もはっきりとしていないそうです。
鰐岩
上から見ると鰐のような形をした「鰐岩」です。ここで釣りをしている人が沢山いました。このあたりお魚が沢山釣れるみたいで、しばらく見ていたら結構皆さん釣れていました。それにしても、この下まで降りるの大変そう。
潮吹き
「潮吹き」も場所が良く分からず、このあたりです。岩の両サイドから吼えるような音を鳴らして潮を吹くそうですが、その音は良く分かりませんでした。
飛渡り
こちら、場所が分からなくて写真取れず。「飛渡り」の看板の写真ですが、私が撮っていた場所が飛渡りでした。どうやら岩の割れ目にかかった橋の事を言うそうです。はい、私橋の上にいました。本物撮らず看板撮ってどうするのっていう。
昔、橋がない時には飛んで渡ったことから「飛渡り」という名が付いたそうです。
ここは「猿戻り」の岩の割れ目程怖くはなかったです。
鬼の見張場
「鬼の見張場」というだけあり、見晴らしは最高です。ですが海の写真がありませんでした。岩がすごすぎて岩に目がいってしまい岩の写真ばかりですみません。
こちらも鬼の見張場付近からの写真です。向こう岸が見えました。
水谷
山頂から絶えず水が流れ落ちている場所「水谷」です。
ここに、水が滴り落ちていました。ここの「水谷」は神秘的な雰囲気でした。
鬼の洗濯場
平らでツルんとした大きな岩が「鬼の洗濯場」です。鬼がここで洗濯をしていたそうです。すべり台みたいですね。
波切不動
不動尊の形をした「波切不動」です。波切の由来は波が来た時に噛んだようになるからだそう。
こちら、波切不動の近くまで登ることができます。降りる時はロープを伝って降りるのですが、滑ります。気を付けてください。
蜂の巣
その名の通り「蜂の巣」のような岩です。このような蜂の巣になっている箇所は鬼が城全体でもいくつかありましたが、間近で見られるのがここといった感じでした。
鬼が城の見どころはここで終わりです。ここをずっと歩いていくと・・・
このように開けた景色があり
長い階段を降りていきます。あとこの辺りに「弁天神社」があります。今回行きそびれましたが、余裕がある方はぜひ行かれてみてください。
反対側の入り口にたどり着きました。
ちょっとここまで歩いて疲れたんですが、また来た道を歩いて引き返しました。
鬼ヶ城センターで熊野の特産品 新姫サイダーを買う
鬼ヶ城を見た帰り、駐車場に向かう途中にある鬼ヶ城センターに立ち寄りました。
熊野はみかんが有名ですのでみかんジュースが沢山ありました。
下から2段目の新姫ソーダがかなり売れていますね。
のどが渇いていたので新姫ソーダと夢工房のみかんジュースを購入。
新姫は熊野の新しい柑橘系の果物です。すだちに近い味で酸っぱいのが特徴。とてもさっぱりとして美味しかったです。
みかんジュースは言うまでもなく濃厚でみかんをしぼったばかりという感じでした。
梅干しも売っています。
鬼ヶ城とは
さかのぼること1521年、有馬和泉守忠親がここに城を築いたことで「鬼ヶ城」と呼ばれるようになりました。当時この地方で最大規模の山城だったのだとか。
鬼ヶ城は数回にわたる大地震で隆起して作られた地形です。そのため崖は階段のようになっています。
この崖や岩は波や風による浸食で芸術的ともいえる形を成しています。
ボコボコした岩や先の尖った岩が沢山あり、ここからも鬼が連想されてしまうほど。鬼ヶ城では大自然の偉大さ思い知らされます。
鬼退治の伝説も残る
平安時代、将軍坂上田村麻呂は鬼と呼ばれた海賊・多娥丸を倒すため、この地にやってきました。天女が現れ鬼の住み家を教えたのですが、巨大な岩と荒波が邪魔をしてたどり着くことができませんでした。
すると鬼ヶ城の沖にある魔見ケ島に子供が現れ、歌って踊り、軍も一緒になり騒いでいました。
海賊・多娥丸はそれらに気を取られ、岩戸を開く瞬間に将軍らに射止められたという伝説があります。
鬼と言ったら「鬼退治」ですが、そんな伝説も残る神秘的な場所でもあるのですね。
まとめ
熊野の「鬼ヶ城」は、日本にもこんなに素晴らしい所があったんだと思わせてくれる観光スポットです。
なんといってもスケールが大きい!何度来ても「わーっ」と圧倒されてしまいます。熊野に来たら鬼ヶ城は外せない位私は好きな場所です。
鬼が城を歩かれる場合、足元はかなりごつごつボコボコとしていますので靴はスニーカーがおすすめです。
子供は平気で崖すれすれのところに行ってしまい冷や汗ものです。子連れで行かれる方は、子供からは絶対に目を離さないように気を付けてください。
鬼が城のコースは片道30~40分、往復で1時間半ほどかかりますが、断崖絶壁の横を歩くのはスリルがありますし景色はとっても綺麗なので、ぜひ行かれてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事もよく読まれています