数年前から世界中で眠れると評判の「おやすみロジャー」ですが対象年齢が気になりますよね。
そして表紙の帯には「10分で寝かしつけ」なんて書いてありますし、本当に誰もが10分で眠れるのでしょうか。
私は二年前ほどにTVで紹介されているのを見て買ったのですが、その頃子供は3歳と5歳。この時はあまり読むことなく2年間ほど本棚に眠っていました。
ところが最近7歳の息子が気に入ってしまって、よく読むようになりました。
購入時の3歳娘と5歳息子に読ませた感想。そして現在の5歳娘と7歳息子さらに私が夫に読んでもらった感想と対象年齢について書きたいと思います。
これから購入をされようとしている方に参考になれば嬉しいです。
目次
おやすみロジャーとは。なぜ眠くなる?
おやすみロジャーは、寝かしつけの絵本です。行動科学者で心理学の知識がある著者カール=ヨハン・エリーンが、眠くなる要素をうまくストーリーに取り入れてくれているので眠れる仕組みになっているのです。
その実績は素晴らしく、イギリス・アメリカ・フランス・スペインなどでアマゾン総合1位を獲得しています。
アマゾン総合1位ってすごい事だと思います。眠れなかったらこんな1位にはならない訳ですしね。
日本でも数々のTVや新聞で取り上げられていて、TV番組でも子供がすぐに寝てくれて寝かしつけが楽になると評判でした。
子供がすぐに寝てくれたら、私は苦労をしないわけでして・・・・本当に子供がすぐに寝てくれるのか試したくて購入したわけです。
読んでみると、心理学をもとにストーリーができているので、普通の絵本とは違うんです。これは読めば分かるのですが独特の表現が使われています。
絵本は全体的に「眠るためにはこうするといいよ」と催眠術っぽくアドバイスが沢山書かれています。
「眠れる言葉」をふんだんに使って、聞いている人を夢の中に導いてくれるっていうかそんな感じです。その「眠れる言葉」は自分は眠れるんだという自己暗示にかかる効果があるんだそうです。
さらに医療の現場でも使われているメソッドも取り入れられていて、「眠くなる時の身体の状態に近くしてくれる言葉」も使われています。
この仕組みが眠たくなるんですね。
おやすみロジャーは何歳から効果があるのか?
これは、年齢とか関係なく人によりけりではないでしょうか。
0歳からでも、読んでもらって寝る子は寝るし寝ない子は寝ないのではないかと思います。
実際にアマゾンの口コミを見ていてたら、0歳ですぐに寝たという声もありましたし、2歳、3歳、4歳、5歳と年齢があがっていっても寝る子と寝ない子で分かれていました。
実際に読み聞かせてみると話がゆっくりゆったりで眠くなるトーンなので、0歳の子が寝るというのはこのトーンのおかげかなとも思います。
なんというか、催眠術をかけるみたくタラタラと読むのがポイントです。このタラタラ感が眠くなるんだろうなと。
1歳頃になり言葉が理解できるようになって「眠くなる」とかそういう言葉が分かると更に眠くなるのかなとも思います。
3歳娘と5歳息子に効果はあったか【2017年の時】
私がおやすみロジャーを買った時は2017年、子供は3歳と5歳でした。
5歳息子・・・効果あり、10分程で寝る
まず3歳の娘は全く興味なし。話を聞かないので寝ることもありませんでした。読んでいる最中に他の本を読んでと割り込んでくる始末です。
その時5歳の息子は、本当に10分位で寝ていました。
まさに「10分で寝かしつけ!」でした。あの本の帯に書かれていることは本当なんだと実感。
10分読んだら10ページ前後まで読めるのですがそれで終了です。
10分で寝てくれてありがたい事なのですが、正直読んでいる私は「波のないストーリーだな」と退屈になりあまり読みたくありませんでした。しかも、読んでいる方も眠くなってくるのです。
これが、おやすみロジャーの著者の狙いなのかもしれませんが、、、
ってことで、しばらく本棚にしまっておくことになりました。
ごめんねロジャー。
5歳娘と7歳息子に効果はあるのか【2019年の時】
本棚に2年ほど眠っていたおやすみロジャーですが、7歳になった息子が久しぶりに「おやすみロジャー読んで」と言ってきたので、読んであげたんです。
7歳息子・・・効果あり、5分~10分程で寝る
相変わらず、5歳に成長した娘は最後まで読んでも寝てくれません。(笑)そもそも興味がないので話を聞いていないのもありますが。
他の本を読んでと割り込んでくるか、おやすみロジャーが読み終わるまで待っています。
どんだけ効き目ないの~うちの娘。やっぱりその子によりけりなんですかね。
7歳の息子はすぐに眠ることができるのが実感できたみたいで、それから毎日のように「読んで読んで。」と言ってくるようになったんです。
2年前同様、早くて5分遅くても15分位読めば寝てしまいます。
私が「なんでそんなにおやすみロジャーが好きなの?」と聞くと、
息子は「だってすぐに眠れるんだもん。」と言っていました。
おやすみロジャーは大人でも効果あり?夫に読んでもらった!
私はいつも読む立場でしたが、読んでもらうとどんな風なのか知りたくて夫に読んでもらいました。
これはこれは納得!お話の中では同じ言葉を繰り返す事で、声のトーンが心地よいのです。息子が「読んで読んで」と言ってくる理由がわかりました。
催眠術的な表現が効くんです。「くたくたになって~」と言われるとくたくたになるし、「まぶたがおもーくなって~」と言われると、本当に重くなる!
もうね、眠る体制になっていると言葉が素直に身体に入ってきます。
ウトウトしながらも話し声は聞こえて、私は話を最後まで聞いてから寝ました。話が終わったのが分かったのですが、眠たすぎて起き上がれず寝てしまったという感じです。
あの話のトーンが心地よく何とも言えない感覚でした。
おやすみロジャーのストーリー
「おやすみロジャー」はウサギのロジャーと【なまえ(自分の子供)】が眠る為に「あくびおじさん」に会いに行くというストーリーです。
その道中で、「おねむのカタツムリ」や「ウトウトフクロウ」に出会って眠り方を教えてもらいます。
登場人物の名前からして眠くなってきますね。
最後に「あくびおじさん」に会えた時には、無事眠りに落ちめでたしめでたし。というお話です。
ストーリー部分は4p~26pまでですので実質22ページです。
22ページ分最後までゆっくり読んで27分かかりました。これ結構長いですよね。幼児対象の絵本で30分近くかかるものってそうそうないですよね。
文章量は多めで、これからこの量を読むのかと読み始める時勇気がいります。(笑)
こんな感じで、文字が詰まっています。絵は3ページに1回ほど出てきます。
でも普段なら10ページ前後で寝てくれるので、最後まで読まされることはないです。
物語を読んでいくと【なまえ】という箇所があり、そこに子供の名前を当てはめて読んであげるのですが、それがさらに眠りの効果を高めてくれているのかなとも思いました。
自分の名前が絵本の登場人物に出てくるだけでその世界に入り込めるきっかけにもなっているんですね。
ちなみに私の5歳の娘は名前を言うと「名前は言わないで!」と怒りますが。。。
ストーリーは特に面白いとかはありません。
眠くなるためのお話ですので、あえてつまらなくさせているのかなとも思いました。面白かったら次が気になって眠れませんしね。
本当に眠くなる効果的な表現が沢山あるせいでストーリーが分からなくなるくらいです。
「あなたはどんどん眠くなる~」じゃないですけど、催眠術にかけられているような感覚になるんです。
本の目的は「眠ること」ですので、それ最優先でストーリーは構成されています。
最後に
長々と感想を書き連ねましたが、私は結局のところ対象年齢は0歳から大人までだと思っています。その中で効果がある人もいるし、ない人もいる、人それぞれではないでしょうか。
私はおすすめできる絵本なので興味のある方は、試されてみるのもありかと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。