数年前から世界中で眠れると評判の「おやすみロジャー」。対象年齢はどれくらいからなのか気になりますよね。
表紙の帯には「10分で寝かしつけ」なんて書いてありますし、本当に誰もが10分で眠れるのか?と疑問に思いますよね。
早速、自分の子供(娘が3歳、5歳、息子が5歳、7歳の時)に読ませた感想と私が読んでもらった感想、対象年齢について詳しく書いていきたいと思います。
これから購入をされようとしている方に少しでも参考になれば嬉しいです。
おやすみロジャーの対象年齢は0歳から?
おやすみロジャーの対象年齢ですが、何歳から効果があるのかといえば年齢は関係なく人によりけりではないでしょうか。
私は数年前にTVでおすすめと紹介されているのを見て買いました。
実際に子供に読ませてみると、年齢とかではなく子供によるのではと思ったのです。
実際にアマゾンの口コミを見ていてたら、0歳ですぐに寝たという声もありましたし、2歳、3歳、4歳、5歳と年齢があがっていっても寝る子と寝ない子で分かれていました。
実際に読み聞かせてみると、話がゆっくりゆったりで眠くなるトーンなので、0歳の子が寝るというのはこのトーンのおかげかなとも思います。
催眠術をかけるみたいにタラタラと読むのがポイントで、このタラタラ感が眠くなるんだろうなと。
1歳頃になり言葉が理解できるようになって「眠くなる」という言葉が分かると、更に眠くなるのかなとも思います。
子供に読ませた感想
購入してからずっと読み聞かせていたわけではなく、
娘:3歳、5歳
息子:5歳、7歳
の時に読み聞かせていました。
結果は・・・
娘:3歳寝ない
5歳寝ない
息子:5歳効果あり、10分程で寝る
7歳効果あり、10分程で寝る
でした。
こう考えると、何歳でも寝る子は寝るし寝ない子は寝ないんだなという事が分かりました。
まず娘は3歳でも5歳でも本に全く興味なし。
話を聞かないので寝ることもありませんでした。読んでいる最中に他の本を読んでと割り込んでくる始末です。
どんだけ効き目ないの~うちの娘。やっぱりその子によりけりなんですかね。
息子に関しては、5歳、7歳共に本当に10分位で寝ていました。
まさに「10分で寝かしつけ!」でした。あの本の帯に書かれていることは本当なんだと実感。
10ページ前後読んで大体10分です。ちなみに最後まで読んだことがありません。
7歳の息子はすぐに眠ることができるのが実感できたみたいで、毎日のように「読んで読んで。」と言ってくるようになったんです。
私が「なんでそんなにおやすみロジャーが好きなの?」と聞くと、
息子は「だってすぐに眠れるんだもん。」と言っていました。
10分で寝てくれてありがたい事なのですが、正直「波のないストーリーだな」と退屈になるんです。
しかも、読んでいる方も眠くなってくるのです。
これが、おやすみロジャーの著者の狙いなのかもしれませんね。
おやすみロジャーは大人でも効果あり?夫に読んでもらった!
私はいつも読む立場でしたが、読んでもらうとどんな風なのか知りたくて夫に読んでもらいました。
10分で寝ることはありませんでしたが、これはこれは納得!
お話の中では同じ言葉を繰り返す事で、声のトーンが心地よいのです。息子が「読んで読んで」と言ってくる理由がわかりました。
催眠術的な表現が効くんです。「くたくたになって~」と言われるとくたくたになるし、「まぶたがおもーくなって~」と言われると、本当に重くなる!
眠る体制になっていると言葉が素直に身体に入ってきます。
ウトウトしながらも話し声は聞こえて、私は話を最後まで聞いてから寝ました。話が終わったのが分かったのですが、眠たすぎて起き上がれず寝てしまったという感じです。
あの話のトーンが心地よく何とも言えない感覚でした。
おやすみロジャーとは。なぜ眠くなる?
おやすみロジャーは、寝かしつけの絵本です。
行動科学者で心理学の知識がある著者カール=ヨハン・エリーンが、眠くなる要素をうまくストーリーに取り入れてくれているので眠れる仕組みになっているのです。
その実績は素晴らしく、イギリス・アメリカ・フランス・スペインなどでアマゾン総合1位を獲得しています。
アマゾン総合1位ってすごい事だと思います。眠れなかったらこんな1位にはならない訳ですしね。
日本でも数々のTVや新聞で取り上げられていて、TV番組でも子供がすぐに寝てくれて寝かしつけが楽になると評判でした。
子供がすぐに寝てくれたら、私は苦労をしないわけでして・・・・本当に子供がすぐに寝てくれるのか試したくて購入したわけです。
読んでみると、心理学をもとにストーリーができているので、普通の絵本とは違うんです。これは読めば分かるのですが独特の表現が使われています。
絵本は全体的に「眠るためにはこうするといいよ」と催眠術っぽくアドバイスが沢山書かれています。
「眠れる言葉」をふんだんに使って、聞いている人を夢の中に導いてくれるっていうかそんな感じです。
その「眠れる言葉」は自分は眠れるんだという自己暗示にかかる効果があるんだそうです。
さらに医療の現場でも使われているメソッドも取り入れられていて、「眠くなる時の身体の状態に近くしてくれる言葉」も使われています。
この仕組みが眠たくなるんですね。
おやすみロジャーのストーリー
「おやすみロジャー」はウサギのロジャーと【なまえ(自分の子供)】が眠る為に「あくびおじさん」に会いに行くというストーリーです。
その道中で、「おねむのカタツムリ」や「ウトウトフクロウ」に出会って眠り方を教えてもらいます。
登場人物の名前からして眠くなってきますね。
最後に「あくびおじさん」に会えた時には、無事眠りに落ちめでたしめでたし。というお話です。
ストーリー部分は4p~26pまでですので実質22ページです。
22ページ分最後までゆっくり読んで27分かかりました。これ結構長いですよね。幼児対象の絵本で30分近くかかるものってそうそうないですよね。
文章量は多めで、これからこの量を読むのかと読み始める時勇気がいります。
こんな感じで、文字が詰まっています。絵は3ページに1回ほど出てきます。
文字が多すぎて絵本ではないです。
でも普段なら10ページ前後で寝てくれるので、最後まで読まされることはないです。
物語を読んでいくと【なまえ】という箇所があり、そこに子供の名前を当てはめて読んであげるのですが、それがさらに眠りの効果を高めてくれているのかなとも思いました。
自分の名前が絵本の登場人物に出てくるだけでその世界に入り込めるきっかけにもなっているんですね。
ちなみに娘は名前を言うと「名前は言わないで!」と怒ります。。。もう笑うしかありません。
ストーリーは特に面白いとかはありません。
眠くなるためのお話ですので、あえてつまらなくさせているのかなとも思いました。面白かったら次が気になって眠れませんしね。
本当に眠くなる効果的な表現が沢山あるせいでストーリーが分からなくなるくらいです。
「あなたはどんどん眠くなる~」じゃないですけど、催眠術にかけられているような感覚になるんです。
本の目的は「眠ること」ですので、それ最優先でストーリーは構成されています。
最後に
長々と感想を書き連ねましたが、私は結局のところ対象年齢は0歳から大人までだと思っています。
その中で効果がある人もいるし、効果がない人もいる、人それぞれではないでしょうか。
私はおすすめできる絵本なので興味のある方は、試されてみるのもありかと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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