アドセンスの管理画面を開くと、「お支払いが遅れることなく、税金の源泉徴収も適切に行われるようにするために、できる限り早急にシンガポールの税務情報をご提出ください。」
とメッセージが!!
「何かしてしまった!?」とドキッとするかと思いますが、
「誰でも簡単に取得できる書類を提出」で承認されますので安心してください。
どうやら一部の人にこのメッセージが来ているようです。
ここでは、アドセンスのシンガポールの税務情報の提出方法から承認されるまでをわかりやすくご説明いたします。
※私が承認された方法のご紹介です。
私と同じようなメッセージが来て承認されるか不安な方に少しでも参考になれば嬉しいです。
アドセンスのシンガポールの税務情報を提出ってなに!?
そもそもアドセンスのシンガポールの税務情報を提出って何!?
となりますね。
このメッセージが来たということは、Googleシンガポールから収入を得ているということなんです。
シンガポールに拠点を置くGoogleからアドセンスの収入を得ている場合に、このシンガポールの税務情報の提出が必要となります。
税務情報とは「日本の居住者であることを証明する書類」です。
これが証明できないと、シンガポールで源泉徴収されてしまい二重課税となってしまう訳です。
二重課税なんていやですよね。
手続きは面倒に感じますが、アドセンスのフォームから簡単に提出できます!
参考:Googleヘルプ
シンガポールの税務情報提出方法
シンガポールの税務情報提出方法は、以下の2ステップで完了です。
- アドセンスのフォームから入力(6項目)
- 必要書類のアップロード
1.アドセンスのフォームから入力ですが、これから説明する通りに(はい、いいえ、プルダウンから選択)で入力していく形式で簡単です。
フォームへ入力する前に、確認事項がありますので下の流れでご説明していきます。
- 提出する必要書類について
- アドセンス管理画面の登録住所を確認
- アドセンスのシンガポール税務情報入力方法
1,提出する必要書類について
シンガポール税務情報の提出にあたり必要書類は、税務ステータスに関する書類(PDF、PNG、JPEG)を用意するとあります。
・居住者証明書
・免税書類
・会社定款など
個人で運営している方は、居住者証明書を用意することになるかと思います。
上の居住者証明書としてこちらが挙げられます。
・居住者証明書(〇)
・運転免許証(△)
・住民票(△)
・マイナンバーカード(△)
税務署で発行してもらえる「居住者証明書」を提出するのが一番の近道です!税務署にすぐ行ける方はサクッと出せば、「追加の書類をご提出ください」と言われることもなく承認になるかと思います。
※税務署での居住者証明書の申請方法は下で説明しています。
上記の△マーク(運転免許証、住民票、マイナンバーカード)はすぐ用意ができ手元にある方が多いかと思います。
△マークを提出した方の中には、運よくこれだけで承認されるかたもいらっしゃるようす。どうしてなのか基準は分かりません。
私の場合マイナンバーカードだけでは税法上の居住地は承認されず、「追加で税務情報が必要」とメッセージが来てしまいました。
税務署が発行する「居住者証明書」を追加で提出→承認されました。
「居住者証明書」は税務署で無料で発行してくれますが、税務署に出向かないといけないので面倒。
まず(△)マークのどれかで提出。これで承認されればラッキー、ダメなら「居住者証明書」を取りに行くという方法もありです。(私はそうしました)
※返信用封筒同封で郵送で税務署へ請求もできるようです。
2,アドセンス管理画面の登録住所を確認
アドセンス管理画面に登録されている住所を確認します。
アドセンス管理画面>お支払い>支払い情報>お支払いプロファイルの住所を提出書類と完全一致するように訂正しておきます。
証明書の住所が「〇丁目〇番地〇号」と記載されている場合はこの通りに入力。これが「〇-〇-〇」となっていたら訂正します。
アドセンスのお支払いプロファイルの住所を入力する際、「住所1行目」「住所2行目」で悩む方も多いと思いますが、下のように入力するのがおすすめです。
住所1行目:町名から番地までを入力
住所2行目:アパート・マンション名を入力
電話番号は未登録でしたが、承認されました。
3,アドセンスのシンガポール税務情報入力方法
アドセンスのシンガポール税務情報の入力フォームから入力していきます。
「アドセンス管理画面>お支払い」に上のメッセージが出ていると思いますので、「税務情報の追加」をクリック。
「フォームを開始する」をクリック。
以下6つの質問に答え、画像のアップロードをしていきます。
質問 | 回答 |
1.業種を教えてください | 個人の運営者 |
2.シンガポールに久的施設を所有していますか | いいえ |
3.海外ベンダー登録制度に基づいて、 シンガポールの物品サービス税(GST) に登録されていますか? | いいえ |
4.免税対象となっていますか (上のスクショ写真がありません。) | はい |
5.税法上の居住地 | 日本 |
6.居住者証明書 | 税法上の居住地の証明書 |
私の場合ですが、シンガポールに施設も所有してませんし、シンガポールの物品サービス税にも登録してないので「いいえ」に。
「免税対象となっていますか」は日本在住のため「はい」にしました。
さいごに居住者証明書(下の書類)をPDF、PNG、JPEGで保存してアップロード。
・居住者証明書(〇)
・運転免許証(△)
・住民票(△)
・マイナンバーカード(△)
※スマホで写メをしてPDF、PNG、JPEGで保存したのをアップロードでも問題ありませんでした。
「送信」をクリックで申請完了です。
承認されると「受理されました」とメールがくる
シンガポールの税務情報を提出して、受理されるとメールが届きます。
下の2項目が承認される必要があります。それぞれ下の件名でメールが届きます。
・お客様の税法上の居住地における税務情報が受理されました
・お客様のシンガポールにおける税務情報が受理されました
アドセンス管理画面でステータスが2項目とも承認済になっていれば、無事承認です。
「2.シンガポール税務情報」は即承認されるため、シンガポールの税務情報の提出自体全て終わったと思ってしまいますが、まだ終わっていません。
「1.税法上の居住地」の受理(承認)メールも届いたら全て完了です。
「1.税法上の居住地」の承認は日数がかかるため受理(承認)のメールが遅れて届きます。
「追加の税務情報が必要」とメッセージがきたら!
居住者証明書としてマイナンバーカードを提出して、てっきり承認されたと思っていたのですが後日メールが入りました!
慌ててアドセンスを開くと「お客様の支払いは現在保留されています。お支払いをお受け取りになるには、手続きが必要です。」とのメッセージが!
下の赤い帯にはこのようなメッセージがでていました。
「税務情報を確認するために追加書類が必要です。税務情報が承認されるまでの間は、お客様の税法上の居住地でデフォルトで適用可能な税制が適用されます。」
「まだ終わっていなかったのか」と気づく私。
お支払いプロファイルからシンガポールの税務情報を開くと、、、、
赤文字で「ご提出いただいたドキュメントの種類が有効ではありません。」と書いてあります。
マイナンバーカードではダメだったか。
「居住者証明書」が必要ですとのこと。
やはり税務署へ正式な「居住者証明書」を取りに行かないとダメなようです。
税務署遠いのよね、と思いながらも重い腰をあげ行くことに。
居住者証明書は即日発行、後日発行(郵送にて返却)と税務署によりさまざまです。(私の場合後日郵送でした。)
税務署での居住者証明書の申請方法
税務署での居住者証明書の申請方法です。
■居住者証明書を申請するのに必要なもの
・居住者証明書交付請求書2部(提出用・控用)
・身分証明書
・(返信用封筒・切手84円)
※税務署によっては交付が郵送になる場合があります。その際は返信用封筒&切手84円分も必要です。
以下のような身分証明書が必要です。
■身分証明書
・マイナンバーカード
・運転免許証
・パスポート
・国または地方公共団体の機関が発行した顔写真付きの身分・資格証明書等
最寄りの税務署で確認のうえ行かれると確実です。
居住者証明書のフォーマットは国税庁のサイトからダウンロードできます。
国税庁:No.9210居住者証明書の請求
下の項目をダウンロードします。
1,租税条約等の締結国に租税条約に基づき提出する場合
・居住者証明書交付請求書・居住者証明書(租税条約等締結国用)
印刷用と入力用があるのでどちらかをダウンロードします。
※居住者証明書交付請求書に記入する住所とアドセンス管理画面の支払いプロファイルの住所が全て一致するようにしてください。
【居住者証明書交付請求書欄】
①提出する税務所名
②請求日:提出日
③住所:
日本語:〇〇県△△市□□町1-2-3-101号
英語:Ishida-mansion #101,1-2-3,□□-chou,△△-shi,〇〇-ken
1-2-3-101,□□-chou,△△-shi,〇〇-ken
④氏名:カタカナ(イシダ ハナコ)
漢字(石田 花子)
英語(ISHIDA Hanako)
⑤提出先の国名等:
シンガポール Shingapore
⑥対象期間:空欄
⑦申込事項:3カ所にチェック
⑧証明書の請求枚数:1枚
⑨整理番号:空欄
【居住者証明書欄】
⑩Japan and の横:Singapore
③の英語の住所ですが、日本語の住所と逆に書いていくイメージです。市や県の頭文字は大文字にします。市区町村の区切りごとに「,(コンマ)」を入れます。
上の例で、マンション名を入れる場合、マンション名を入れず部屋番号を「1丁目2番地3号」に続いて入れる場合で書いています。
英語の住所表記で迷われる方は下のような住所の英語変換してくれるサイトもあります。
住所を英語表記に変換:君に届け
④の氏名の英語で書く箇所ですが、日本語と同じ順で「姓→名」で書きます。
2019年から政府がパスポートなど公文書による英語表記は姓―名の順に表記すると発表がありました。
首相官邸:公用文等における日本人の姓名のローマ字表記に関する関係府省庁連絡会議
姓と名を区別するため、姓は全て大文字、名は頭文字だけ大文字にするとよいと明記してあったのでそうしました。
例)
ISHIDA Hanako
記入できたら、税務署の窓口で提出します。
追加の税務情報書類の提出方法
居住者証明書が手に入り次第、再度アドセンスのフォームからアップロードして提出します。
アドセンス管理画面、お支払い>お支払情報へすすみます。
赤帯の中の「税務情報の更新」クリック。
「不足しているドキュメントを送信する」をクリックします。
「アップロード」をクリックし、居住者証明書をアップロードしたら「ドキュメントを送信」で申請完了。
ステータスは「審査中」になっています。
審査には最長で7営業日程かかる場合があります。
と書かれていました。
承認されるとメールが届きます。
承認されると「税法上の居住地」のステータスが「承認済み」となります。
申請から承認までかかった日数
アドセンスのシンガポールの税務情報を提出してから承認されるまでかかった日数ですが、24日かかりました。
2023/11/17
マイナンバーカードを提出(最初の申請)
「シンガポールの税務情報」が承認される
2023/11/24
追加の税務情報が必要と連絡
2023/11/28
居住者証明書提出
2023/12/11
「税法上の居住地」が承認される
- 2023/11/17マイナンバーカードを提出(最初の申請)
「シンガポールの税務情報」が承認される
- 2023/11/24追加の税務情報が必要と連絡
- 2023/11/28居住者証明書を提出
- 2023/12/11「税法上の居住地」が承認される
追加の税務情報(居住者証明書)を提出して、審査は最長で7日ほどかかる場合がありますとのことでしたが、税法上の居住地が承認されるまで2週間近くかかりました。
とにかく無事承認されホッとしました。
まとめ
アドセンスのシンガポール税務情報の提出方法を詳しく書きました。
アドセンスの管理画面に突然「お支払いが遅れることなく、税金の源泉徴収も適切に行われるようにするために、できる限り早急にシンガポールの税務情報をご提出ください。」というメッセージが表示されれば誰しもドキッとしますよね。
最終的には税務署で発行される「居住者証明書」を提出で無事承認されました。
追加の税務情報として「居住者証明書」を提出してから2週間近くかかりましたので、なかなか承認されないという方もしばらく待ってみるとよいです。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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